千住博+宮島達男『疑問符としての芸術』1999,美術年鑑社

  • Day:2005.10.27 19:00
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千住さんと宮島さんの対談集。先日たまたま千住博さんの妹さんである千住真理子さんのコンサートに行っていたのも作用して、タイトルと帯に惹かれて買ってしまいました。

対談の内容は、美術家の要件(芸大時代の話から美術を生業としていく者にとって必要なこと)や、いわゆる「日本的なもの」とはいったい何のかという、いわゆる美術一般から、やや広範囲にわたるテーマの対談となっている。なので、決してアートだけの話ではなくて、デザインとか、いろんなジャンルへと話が展開されている。なかなかに面白かった。読んでいて、中には唸らされる箇所もあった。以下それを記述しました。


①トルストイの「何も書くことがなくても机の前に座れ」という態度
②宮島さんの意見で、他人のふんどしで相撲が取れないのと一緒で、自分で自分の泉を掘るしかないという姿勢
③ニューヨークの話を千住さんがしていて、その中で、「彼らは、『自分にはわからない』というところにもしっかりと価値を置いていて、そういう意味においてアートは神聖なものだと思っている」という箇所は、思わず考えさせられた。日本ではなかなか、そういう感覚を持ってアートを見る土壌がない。
④結局は生と死のどちらか一方でも欠けてしまうと生命を正確に把握できなくなってしまう。
⑤『風姿花伝』『方丈記』などは、日本語よりも英語で読んだ方がわかりやすい。どちらも現代日本語に翻訳するのは難しいという。それだけ、現代日本と当時の日本は隔絶されてしまっている。
⑥千住:作家にできることは作品を提出すること、それまでであって、どう読まれるか、どう解釈されるかにはもう作家は立ち入ることはできない。見る人はそれぞれ、自分の文化的/歴史的背景を持っている。そうしたものを背負って作品と対峙したときに、自問自答して考える。それがアートの面白さ。
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ヒラマツミノル『アグネス仮面』第6巻

  • Day:2005.10.25 19:01
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ようやくゲット。近場の本屋はどこも置いていなくて、2ヶ月くらい探してたんだけど、やっと。スピリッツで読んでるので、話の筋はわかってたけど、やっぱり面白い。今回は天地拳のマイケル・ジャクソン君をプロレスの舞台にあげようと、虎嶋が四苦八苦するんだけど、そのマイケル君がむちゃくちゃ強い。見所は、マイケル君の強さではなく、そのキャラクター。

POWDERSNOW 2005-06

47.ニセコひらふ/snowboard(3/31)
30-31の両日とも雪がずっと降り続いてた。初日はゴンドラを一本滑って、旧アスペンエリアをちょこっと滑って終わり。終わるときは、かなり吹雪いていて、顔が痛かった。2日目も、あいにくの吹雪。ゴンドラが暴風のため止まっていたため、やむなくまたアスペンエリアを滑る。それにしても、ニセコの雪はすごい!これが、今シーズン最後のスノボです。あとは、スキーとボードを洗って、ワックスかけてしまうだけ。
46.ニセコひらふ/snowboard(3/30)

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三島由紀夫『春の海 豊饒の海(一)』新潮文庫

  • Day:2005.10.24 19:02
  • Cat:BOOK
現代では、この物語のような「禁じられた恋」的なラブストーリーはなかなかないの実情だと思う。シェイクスピアのロミオとジュリエットでもいいけど、互いの違い、決して埋めることのできない溝、超えられないはずの壁といったものが間にあっても、発生する恋といったものは稀。というのも、時代が経つにつれますますその傾向があるけれども、同様の価値観、同様の育った環境、同様の立場同士の恋愛が多い。実際のところどうかはわかんないけど、少なくともいまの時代の小説やドラマや映画にそういった脚本を望むのはやはり難しいと思う。

どっちがいいのかという問題ではないけれども、やっぱり時代の時代の変化を感じる。社会が変われば、人のあり方も同じではありえないということなんだろうなあ。

東野圭吾『容疑者Xの献身』2005,文芸春秋

  • Day:2005.10.23 19:03
  • Cat:BOOK
めちゃくちゃ面白い。結果的には、男の物悲しさみたいなものだけが残るんだけど、その男の頑なまでの女性への一途な愛情が読んでいてぐっとくる。決して歪んだ愛情なんかではない。理詰めの思考と直感的な感情の両部分が交錯して書かれる東野さんの特徴がいい意味で出ている作品。
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